雲の隙間から差し込む太陽の光。
それが照らし出したモノは、荘厳に構えている木造の校舎、辺りを囲む見渡す限りの林、そして、ただ一人グランドに立っている豪自身、それだけだった。
豪は一瞬、自分の思い違いだろうと悟った。自分はまだこの学校に二回しか来ていないのだから、何かがおかしく見えても普通だろう。直になれる。そんな事を考えていた。
しかし、豪は考えをめぐらせればめぐらせるほどに、矛盾が頭の中に湧き出て来るのを感じた。
「………はい?」
豪のそばに居た憲二は、呆けてしまい何がなんだか分からない、と全身で語っていた。
「おい」唐突に豪は憲二を呼びかけた。
「今、何が見える」
その言葉で憲二は夢から覚めた。
「何って……グランドと俺たちのほかに人が一人と周りに沢山生えてる林、古臭い校舎……これくらい」
「校舎は何階ある?」
「………二階」憲二は答えた
豪は気を失いそうだった。どのように考えればこの状況を説明できるのか全く見当がつかなかった。
一年の教室は全て四階にあり、学校の地図によれば、今二人の位置から見える景色の中心に新体育館が映っていなければならず、グランドを挟んで校舎の反対側にあるのは音大のはずだった。
現実が現実を否定している。
豪は唯一、その答えにたどり着いた。
〜続く〜
今日は
それが照らし出したモノは、荘厳に構えている木造の校舎、辺りを囲む見渡す限りの林、そして、ただ一人グランドに立っている豪自身、それだけだった。
豪は一瞬、自分の思い違いだろうと悟った。自分はまだこの学校に二回しか来ていないのだから、何かがおかしく見えても普通だろう。直になれる。そんな事を考えていた。
しかし、豪は考えをめぐらせればめぐらせるほどに、矛盾が頭の中に湧き出て来るのを感じた。
「………はい?」
豪のそばに居た憲二は、呆けてしまい何がなんだか分からない、と全身で語っていた。
「おい」唐突に豪は憲二を呼びかけた。
「今、何が見える」
その言葉で憲二は夢から覚めた。
「何って……グランドと俺たちのほかに人が一人と周りに沢山生えてる林、古臭い校舎……これくらい」
「校舎は何階ある?」
「………二階」憲二は答えた
豪は気を失いそうだった。どのように考えればこの状況を説明できるのか全く見当がつかなかった。
一年の教室は全て四階にあり、学校の地図によれば、今二人の位置から見える景色の中心に新体育館が映っていなければならず、グランドを挟んで校舎の反対側にあるのは音大のはずだった。
現実が現実を否定している。
豪は唯一、その答えにたどり着いた。
〜続く〜
今日は

